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プロゲーマーが天職、Enjuとチームの魅力を探る
【GAMERS LIFE】プロゲーマーが天職、Enjuとチームの魅力を探る

【GAMERS LIFE】プロゲーマーが天職、Enjuとチームの魅力を探る

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2018年、本格スマホカードバトル「シャドウバース」の公式HPで突然発表された「RAGEシャドウバースプロリーグ」※1(以下、プロリーグ)の発足とチームメンバーの募集。今回は、「プロリーグ」に参戦している「au デトネーション」所属、2017年「RAGE※2 Vol.4」で優勝したEnju(エンジュ)選手にインタビューを敢行。カードゲームへの愛やプロゲーマーに対する意気込みなどを聞いた。

プロフィール

au デトネーション

株式会社Sun-Gence(以下、DetonatioN Gaming)が運営する日本のプロゲーミングチーム。KDDI株式会社がオフィシャルパートナーとしてスポンサードしている。以前から「DetonatioN Gaming」には、「シャドウバース」のプロゲーマーが在籍しており、2018年3月の「プロリーグ」発足と同時に参戦した。所属するチームメンバーは、「Enju」選手、「Shinkey」選手※3、「ミル」選手※4、「cross7224」選手※5

「Enju」選手

本格スマホカードバトル「シャドウバース」のプロゲーミングチーム「au デトネーション」所属のプロゲーマー。「シャドウバース」で2017年に開催された「RAGE Vol.4」で優勝を果たし、同年の世界大会「シャドウバース World Grand Prix 2017」※6(以下、世界大会)に出場した。

「シャドウバース」に限らず、様々なカードゲームが好きで、カードゲームの大会経験も豊富な選手。
Twitter:https://twitter.com/Enju_shadoba

シャドウバースはどんなゲーム?

フォロワー、スペル、アミュレットという3種類40枚のカードでデッキを編成して戦う、デジタルトレーディングカードゲーム。

定期的に公式の大型大会が開催され、年に1度、世界大会も開催されている。2018年は「プロリーグ」の発足もあり、スマホゲーム業界の新しい形を作りあげようとしているゲームの1つだ。

ゲームをもっと知りたい方はこちら

「Enju」選手 ロングインタビュー

カードショップの店舗大会でカードゲームの腕を磨く

── 小さい頃はどのような少年でしたか?

Enju:小学生の頃は、スノーボードが好きで、冬になるとよく家族で雪山に遊びに行っていました。中学校の頃は、野球部に入っていて部活動ばかりやっている少年でしたね。休日にも練習があって、野球に熱中していました。

── ゲームはいつ頃から始めたんですか?

Enjuゲームを始めたのは、高校2年生くらいですね。

── その時はどんなゲームをやっていたんですか?

Enju:僕が初めて遊んだのは、カードゲームです。最初はまったくカードゲームに興味がありませんでした。

高校2年生の文化祭の時に、僕は店当番で裏方をやっていて、少し暇な時間に、ちょうど近くにいた友達がカードゲームをやっていたので、僕も交ぜてもらったのをきっかけに、そのままカードゲームにのめり込んでしまいました。

── それまで、ほとんどゲームをやってこなかったというのが驚きです。

Enju:僕は、もともとゲームが好きでしたが、両親がゲームで遊ぶことに反対していたので、あまりできませんでした。そのため、高校2年生でカードゲームをやり始めてからは、両親に見つからないように遊んでいました。それでも、両親にゲームで遊んでいるところを見つかってしまい、2回ほどカードを捨てられたことがあります。

── それは悲しいですね。その頃はどのくらいカードゲームで遊んでいたのですか?

Enju:僕は、友達の家や学校でかなり遊んでいました。高校もゲームは禁止だったのですが、先生に見つからないように休み時間中に遊んでいました。

さらに放課後は、カードショップに行って対戦していました

── 当時、ゲーム大会には出ていたんですか?

Enju:ゲーム大会にはたくさん出場していました。地元に3店舗ほど僕の行きつけのカードショップがあって、毎週どこかの店舗でゲーム大会が開催されていたので、週に3回ほど出場していました。

── 当時のカードショップで戦っていた友達は、今も仲が良いんですか?

Enju:カードショップで会っていた人たちは、お互いハンドルネームと年齢しか知らずに仲良くなっていたので、残念ながら今は連絡を取れていないです。

── 現在ご両親は、プロゲーマーになることについて、どのように考えているんですか?

Enju:両親は、僕が昔からゲームを好きなことは分かっていたので、今はプロゲーマーになることを受け入れてくれています。

以前の両親は「ゲームで生活していけるのか。生活できるなら良いけど、ゲームで遊んでいるだけでは生活できないよね?」という考えでした。

でも、僕がプロチームに入ってお給料がもらえるようになったこと、両親がeスポーツという分野があることを知って、ゲームに対して少し理解を示してくれるようになりました。今では僕のことを応援してくれています。

「ゲームには自信がある」と語る「Enju」選手の魅力とは

── 「シャドウバース」を知ったきっかけは?

Enju:僕が学校の友達とSkype※7で話している時に、株式会社Cygamesから新しいカードゲームのスマホアプリが出ると聞いたことがきっかけです。

学校の友達は、すごく盛り上がっていました。ただ、当時の僕はまったく興味がなかったので、「シャドウバース」がリリースされてもやっていませんでした。

でも、友達とSkypeで話すたびに、「シャドウバース」の対戦をしているので、僕一人やらないのも寂しくなって始めました (笑)。

── なぜ、プロゲーマーになるほど、のめり込んだのですか?

Enju:僕はやっぱりカードゲームが好きだからです。「シャドウバース」で遊ぶ前までは、リアルなカードゲームで遊んでいたのですが、友達と会わないと出来ないので、あまり対戦することが出来ていませんでした。

でも、「シャドウバース」であれば、オンラインでたくさん遊べます。地方にいる友達とも対戦が出来るので、それがのめり込んだ理由ですね。

── 「RAGE」にはいつから出ているんですか?

Enju:「RAGE Vol.4」からです。

── 初めて「RAGE Vol.4」に出場して、優勝したということですか?

Enju:そうです。まさか僕が「RAGE Vol.4」で優勝できるとは思っていませんでした。

── 優勝してから1年が経とうとしていますが、今振り返ってみるといかがですか?

Enju:僕が「RAGE Vol.4」に出場した時は、「優勝して400万円を獲得する」という考えはありませんでした。昔カードゲームで遊んでいた時のように、腕試しをするために出場していました。

地方予選からファイナリストに勝ち上がっていくと、さすがに優勝を目指すようになりました。ファイナリストに決まってからは、一生懸命練習をしましたね。

── 「RAGE Vol.4」の決勝の対戦相手は、現在「名古屋OJAベビースター」※8に所属している「SOS」選手※9でしたね。当時から、「SOS」選手は多くのゲーム大会で実績があり、有名プレイヤーだったと思いますが、交流はあったのですか?

Enju:実は「SOS」選手のことを知りませんでした。

当時の僕は、「シャドウバース」の有名プレイヤーのことをほとんど知りませんでした。「RAGE Vol.3」で優勝した「ま」さん※10と「シャドウバース ファミ通CUP 2017」※11で優勝した「ふぇぐ」選手※12のことしか知らなかったです。

── 「SOS」選手のことを知らなかったからこそ、緊張せずに対戦出来たのかもしれないですね。

Enju:そうかもしれないです。僕は「RAGE Vol.4」の決勝戦でも、緊張はしていませんでした。当時、僕は無名のプレイヤーだったので、自分のことは誰も見ていないと思い、いつもの練習のように対戦に集中していました

「SOS」選手は、周囲から注目されていたので、緊張もあったのではないかと思います。

── 「RAGE Vol.4」で獲得した優勝賞金はもう使いましたか?

Enju:全額貯金しています。貯金が趣味なので(笑)。

── その後、2017年12月に開催された世界大会に出場しましたが、その時を振り返るといかがですか?

Enju:2017年の世界大会は、ファイナリストにすらなれなかったことが、とても悔しかったです。世界大会のために、自分の時間をかなり削って練習していたので、本当にショックでした。

世界大会で負けた後、僕は1ヶ月間「シャドウバース」をやるのが嫌になってしまっていました。

でも、2018年2月になると、次回の「RAGE」開催が発表され、また「シャドウバース」がやりたいという気持ちが蘇ってきました。その時、僕は「やっぱりシャドウバースが好きなんだなぁ」と再認識しましたね。

── 「RAGE Vol.4」で優勝してから、解説などで人前に出る機会も増えていきましたが、大舞台で話すことは慣れましたか?

Enju:あまり慣れていません。正直、僕は話すのは苦手なんです。

── 意外ですね。

Enju:上手く話そうとしすぎるからでしょうか。

ゲーム大会の解説席には、ゲームキャスターの「kuroebi」さん※13や「友田一貴」さん※14たちがいて、彼らは本当に解説が上手いです。僕も解説の上手い人を真似て話そうとするのですが、全然上手く話せないですね。

ゲーム大会では、リアルタイムの試合を見て解説します。上手い解説者は、試合を見て頭の中で考えたことを瞬時に話していると思うのですが、僕の場合は、試合に見入ってしまいます。試合中のプレイヤーが、僕の考えているプレイングとは違うことをした時に「なぜそのプレイングをしたのか」をずっと頭の中で考えています。

仲のいい友達からは「頭の中で考えていることも、すべて話したらいいんじゃないかな?」とアドバイスをもらうのですが、僕はなかなか出来ずにいますね。

── プレイングスキルが高いことと、解説をすることは違うんですね。

Enju:そうですね。僕は、ゲーム大会で試合をするより、解説席に座って解説をする方が緊張しているかもしれません。ゲームのプレイングには自信があるのですが、解説には自信がないので、自分の中で自信があるかどうかが緊張につながる要因だと考えています。

でも、ゲーム大会の解説などのお仕事は、とても楽しいですよ!他のプレイヤーの試合を見て、僕とは違ったプレイングや考え方を学べるので、勉強になります。

── 「Enju」選手が「au デトネーション」に応募したきっかけは?

Enju:「プロリーグ」が発足して、「au デトネーション」の説明を聞いた時に、「プロリーグ」の中で「絶対に勝つぞ」という意気込みが一番に感じられたので、自分に一番合っているチームだと思い、応募しました。

── プロゲーマーの選考過程で気をつけていたことはありましたか?

Enju:言葉遣いくらいです(笑)。というのは冗談ですが、僕は「RAGE Vol.4」での優勝経験がありますし、解説などもしてきたので、プロゲーマーの選考はおそらく受かるだろうと考えていました。

でも、書類審査の合否通知がギリギリまで来なかったので、内心は焦っていました。書類審査で落ちてしまったかと思い、二次募集のことも考えていました。その後、書類審査の合格通知が来て、安心しましたね。

僕のことを「au デトネーション」のプロゲーマーとしてふさわしいか、相当悩まれたのかと考えていました。その後、所属チームのマネージャーと話す機会があったので聞いたところ、「そんなことはない、連絡が遅かっただけ」と聞いてホッとしました。

── プロゲーマーとお仕事は両立する予定ですか?それとも、プロゲーマー専業ですか?

Enju:僕は、プロゲーマー専業です。「プロリーグ」は毎週試合があるので、「シャドウバース」の練習時間を確保することを考えると、仕事とプロゲーマーを両立していくのは厳しいと思いました。

── チームメンバー3人の第一印象はいかがでしたか?

Enju:まず、「Shinkey」選手と「cross7224」選手は、すでに「DetonatioN Gaming」所属のプロゲーマーだったため、おそらくチームメンバーになるだろうと考えていました。

「ミル」選手は、「RAGE Vol.4」でファイナリストまで勝ち上がっているので、プロチームに所属するのは納得でしたね。

── どのようなところが「au デトネーション」の強みだと思いますか?

Enju:まだ4人で練習が出来ていないので、分からない部分も多いですが、それぞれの選手の実力と個性が強みかもしれないですね。(2018年4月28日時点)

── 「Enju」選手は注目もされていると思いますが、緊張しますか?

Enju:僕は、いつも試合前の登場シーンがすごく緊張するんです。なので、「プロリーグ」でも緊張すると思います。

── 緊張をほぐすような、自分なりのルーティンはありますか?

Enju:僕は、ルーティンはないのですが、試合が始まったらまったく緊張しないので、早く試合が始まってほしいです。試合が始まれば、冷静なプレイが出来ると思います。

── ちなみに、このプロチームには負けたくない、この選手には絶対に勝ちたい、などはありますか?

Enju:僕が一番気になっているのは、「よしもとLibalent」※15です。「シャドウバース ファミ通CUP 2017」優勝者の「ふぇぐ」選手と、「RAGE Vol.5」優勝者の「Surre」選手※16がいるので、実力的に意識しています。

個人で意識しているのは「SOS」選手です。「RAGE Vol.4」の決勝では僕が勝ちましたが、世界大会の試合では負けています。

僕と「SOS」選手の試合を楽しみにしてくれている人もいるので、チャンスがあれば、次こそは勝ち越したいですね。(2018年4月28日時点)

プロゲーマーは天職

── ゲームで人生は変わりましたか?

Enju:「シャドウバース」で僕の人生は変わりましたね。プロゲーマーは、僕にとって天職だと思っています

── プロゲーマーとしての役割は、どんなものだと思っていますか?

Enju:「プロリーグ」の優勝に「au デトネーション」を導くことが、僕の役割だと思っています。

── 今のeスポーツはどういう状況だと思いますか?

Enju:日本では、まだeスポーツを知らない人が多いと思っています。僕自身も、「RAGE Vol.4」に出場するまで、eスポーツという言葉自体を知りませんでした

まずは、「プロリーグ」で僕らプロゲーマーの試合を見てもらい、「シャドウバース」をやりたいと思ってもらえたらいいと思います。

さらに、2018年の「プロリーグ」の放送やイベントを通して、eスポーツを知ってもらえる機会になればいいと思います。

── 最後に、今後の目標と意気込みを教えてください。

Enju:僕個人としては、「RAGE」で2度目の優勝をしたいと思います。「RAGE」で優勝をすれば、世界大会の切符が手に入るので、2017年の世界大会のリベンジをしたいと思います!



※1 RAGEシャドウバースプロリーグ:株式会社CyberZが主催するプロゲーマーのみのリーグ戦。リーグ戦は、プロチーム同士がそれぞれに対戦を繰り返し、対戦結果を総合した成績によって順位を決定する対戦形式。正式名称は「RAGE Shadowverse Pro League」。(RAGEについては後述)

※2 RAGE:株式会社CyberZが主催するゲーム大会。シャドウバースは、3ヶ月に一度の大規模大会と年に一度の世界大会を開催している。

※3 Shinkey選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、「au デトネーション」に所属しているプロゲーマー。

※4 ミル選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、「au デトネーション」に所属しているプロゲーマー。RAGE Vol.4ファイナリスト、RAGE Vol.5プレイオフ決勝進出をした選手。

※5 cross7224選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、「au デトネーション」に所属しているプロゲーマー。

※6 シャドウバース World Grand Prix 2017:株式会社CyberZが主催した2017年のシャドウバースの世界大会。正式名称は「RAGE Shadowverse World Grand Prix 2017」。

※7 Skype:Microsoft社が運営する、無料でインスタントメッセージや音声通話、ビデオ通話ができるソフトウェア。

※8 名古屋OJAベビースター:名古屋王者株式会社が運営する日本のプロゲーミングチーム。株式会社おやつカンパニーがオフィシャルパートナーとしてスポンサードしている。

※9 SOS選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、「名古屋OJAベビースター」に所属しているプロゲーマー。

※10 まさん:本格スマホカードバトル「シャドウバース」の2017年に開催された「RAGE VOL.3」で優勝した選手。

※11 シャドウバースファミ通CUP2017:一般社団法人e-sports促進機構が主催する本格スマホカードバトル「シャドウバース」のナンバー1を決める大会。正式名称は「Shadowverse Rise of Bahamut〜ファミ通CUP2017〜」。

※12 ふぇぐ選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、よしもとLibalentに所属しているプロゲーマー。一般社団法人e-sports促進機構が主催する「Shadowverse Rise of Bahamut〜ファミ通CUP2017〜」で優勝した選手。

※13 kuroebiさん:eStream所属のゲームキャスター。イベントや番組の司会などを担当している。

※14 友田一貴さん:GameWith所属のゲームキャスター。イベントや番組の司会などを担当している。

※15 よしもとLibalent:本格スマホカードバトル「シャドウバース」のプロチーム。

※16 Surre選手:本格スマホカードバトル「シャドウバース」で、「よしもとLibalent」に所属しているプロゲーマー。2017年に開催された「RAGE Vol.5」で優勝した選手。

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