
2018年、リアルタイム対戦型モバイルカードゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」(以下、クラロワ)の会見で発表された「クラロワリーグ アジア」※1(以下、プロリーグ)の発足とチームメンバーの募集。今回は、「プロリーグ」に参戦している「DetonatioN Gaming」所属しているチームメンバー4人にインタビューを敢行。シーズン1で試行錯誤をしながら見つけた、チームの強みなどを聞いた。
プロフィール
DetonatioN Gaming
株式会社Sun-Genceが運営する日本のプロゲーミングチーム。2018年3月の「プロリーグ」発足と同時に、「クラロワ」のプロチーム部門を設立し、活動を開始した。所属するチームメンバーは、「Lewis」選手兼監督、「ピラメキ」選手、「koo」選手、「天ぷら」選手。
「Lewis」選手兼監督

「クラロワ」のプロゲーミングチーム「DetionatioN Gaming」所属のプロゲーマーで、監督を兼任している。
1年ほど「クラロワ」を辞めていたが、「クラロワ 日本一決定戦」※2(以下、日本一決定戦)を見て復帰。その4ヶ月後、プロ選手選考過程をクリアし、プロゲーマーになった。
「クラロワ」公認の「第1回最強クラン決定戦」※3で準優勝を収めた。
Twitter:https://twitter.com/semeko_coc
「ピラメキ」選手

「クラロワ」のプロゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」所属のプロゲーマー。
最多トロフィー※4は、6700を超える天界※5プレイヤー。(2018年8月3日時点)
Twitter:https://twitter.com/pirameki_34
「koo」選手

「クラロワ」のプロゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」所属のプロゲーマー。
「DetonatioN Gaming」で最年少の16歳。(2018年8月3日時点)
最多トロフィーは、6800を超える天界プレイヤーで、過去に「クラロワ」内のアリーナシーズン※6の日本ランキングで、1位になった経験を持つ。(2018年8月3日時点)
Twitter:https://twitter.com/DJkoo8787
「天ぷら」選手

「クラロワ」のプロゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」所属のプロゲーマー。「DetonatioN Gaming」には、2018年6月から加入し、プロゲーマーとして活動を開始。
最多トロフィーは、6600を超える天界プレイヤー。
Twitter:https://twitter.com/tenten_cr
「クラロワ」はどんなゲーム?
「クラロワ」は、8枚のカードで構成されるデッキを駆使し、3分間の対戦中、自分のタワーを守りつつ敵のタワーを攻める、リアルタイム対戦型モバイルゲーム。
2017年には、初の「日本一決定戦」と「クラロワ 世界一決定戦」※7を開催。2018年は「プロリーグ」の発足もあり、スマホゲーム業界を牽引するゲームの1つへ進化している。
ゲームをもっと知りたい方はこちら「DetonatioN Gaming」 ロングインタビュー
プロゲーマーになって人生が変わった4人の生き様

── 小さい頃は、どんな少年でしたか?
Lewis:小学生の頃は、休み時間に教室で追いかけっこをして遊ぶような、少し先生達を困らせてしまうくらい活発な子供でした。
ゲームも好きで、友達と一緒にカードゲームや、携帯ゲーム機でアクションゲームをプレイしていました。
小さい頃は、人との対戦要素がないゲームばかりプレイしていたのですが、中学3年生頃になると、対戦ゲームでばかり遊ぶようになりました。
僕は、コンピュータ相手だと満足ができなくなってきていたことと、人と対戦して勝った時の達成感がすごく気持ち良くて、自然と対戦ゲームにのめり込んでいきました。
ピラメキ:僕も、「Lewis」選手と似ていて、友達とちょっとしたいたずらを楽しんでいるような子供でした。
ゲームは、小学1年生くらいの頃に携帯ゲーム機を買ってもらって、育成ゲームや対戦型のゲーム、4人協力プレイのアクションゲームなどで遊んでいました。
毎日、友達とゲームで遊んでいるのが楽しかったです。
koo:小学校の頃は、体が弱く学校も休みがちな子供でした。中学生になり、体も丈夫になってきた頃から、ゲームでもたくさん遊ぶようになりました。
僕は1位になったり、友達と勝負をつけることが好きだったので、対戦型のゲームでよく遊んでいました。
天ぷら:僕は、人見知りで、友達とは徐々に仲良くなっていくような、物静かな子供でした。
僕には、兄と弟がいるのですが、兄の影響で小学1年生からRPG※8をやり始めました。対戦要素のあるゲームでは、兄と弟と対戦して遊んでいました。
僕は、負けず嫌いな性格もあって、ゲームにのめり込むようになったのですが、兄弟の中では僕が一番弱くて、いつか倒してやろうとずっと思っています(笑)。
── 「クラロワ」を始めたきっかけは?
Lewis:もともと、高校2年生の頃から、Supercell社の「クラッシュ・オブ・クラン」※9(以下、クラクラ)をやっていました。大学の受験勉強が終わって落ち着いた頃に、Supercell社が、新しいゲームをリリースするということを友達から教えてもらい、リリース直後からやり始めました。
始めて1週間で、すごく楽しいゲームだと思い、約1万円を課金して遊んでいました。
「クラロワ」リリース直後に、高校の卒業旅行があったのですが、旅行先でも「クラロワ」ばかりやっていたので、友達に怒られたこともありました(笑)。
「クラロワ」は、勝つ方法に無限の可能性があると思っています。8枚のカードを自由に選べてデッキを組めるところや、対戦相手の手札を読んで、カードの配置や出すタイミングを考えるのが楽しくてのめり込んでいました。
ピラメキ:僕も「クラクラ」でずっと遊んでいました。Supercell社が新しいゲームを出すと聞いて、「クラロワ」がリリースして少し経った頃にインストールをして始めました。
始めは、「クラクラ」と「クラロワ」をどちらも楽しんでしたのですが、「クラロワ」の方がセンスがあったようで、どんどん強くなっていき、「クラロワ」を中心にプレイするようになりました。
「クラロワ」の考えて戦うところや、リアルタイムで世界中の人と対戦できるのが楽しくて、トロフィーを競っていたら、ここまでのめり込んでいました。
koo:僕は、親に初めてスマホを買ってもらった時に、「クラロワ」がリリースされたのを知りました。周りの友達もみんなやっていたので、僕も興味が湧いてやり始めました。
最初の頃は、友達を抜かそうと頑張っていました。友達の中で一番になってからは、日本ランキングを目指し、日本1位を取りたいと考えるようになり、のめり込むようになりました。
多い時は1日10時間ほどやっている時もあり、やっと日本1位を取れた時は、本当に嬉しかったです!
天ぷら:僕も、もともと「クラクラ」をやっていました。「クラクラ」内のお知らせに、「クラロワ」がリリースされたと出てたので、やり始めました。
その後、ゲーム専用のTwitterアカウントを作って、インターネット上にクラロワをやっている友達が出来たのが、「クラロワ」にのめり込むようになったきっかけです。
Twitterで出来た友達から「クラン※10に来てほしい」と言われるようになったり、クラン内で話をしたり、連絡先を交換して通話しながら「クラロワ」を楽しむようになりました。
── 「Lewis」選手は、なぜプロゲーマーに挑戦しようと思ったんですか?
Lewis:僕は、1年間以上「クラロワ」を辞めている期間がありました。2017年の「日本一決定戦」で戦っている選手たちを見て、羨ましいと思うようになり、本格的に再開しました。
2018年の3月に「プロリーグ」の発表があり、「これはチャンスかもしれない」と思い、挑戦してみることにしました。
ただ、プロゲーマーの選考基準である「20勝チャレンジ」※11はクリアしたものの、その後の「1000人大会」※12では良い結果を残すことが出来ず、プロ選手選考会には行けませんでした。
でも、「DetonatioN Gaming」から突然連絡が来て、オーナーの梅崎さん※13と面接をしました。
もともと別のゲームで「DetonatioN Gaming」のことは知っていたので、チームのネームバリューや偉い人と会うということで、とても緊張したのを今でも覚えています。
── 1年以上のブランク期間で、すぐに「クラロワ」の勘は取り戻せたのでしょうか?
Lewis:最初は本当に苦労していました。「プロリーグ」の発表が出た後は、デッキを1つに絞って練習していました。
毎日コツコツとやってきた強いプレイヤー達と渡り合うためには、普通にやっていたら間に合わないと思っていたので、自分が負けたプレイを全部見返して、何が悪かったのかをチェックしながら、勘を取り戻していきました。
そのおかげで、早めに勘を取り戻せたように思います。
── 「ピラメキ」選手は、なぜプロゲーマーに挑戦しようと思ったんですか?
ピラメキ:僕は、「20勝チャレンジ」をクリアして、年齢制限をクリアすれば、誰でもプロゲーマーになれるチャンスがあるというのを見て、挑戦することにしました。
無事「20勝チャレンジ」をクリアして、「1000人大会」でも良い成績が残せたので、プロ選手選考会に行って、自分をアピールする機会にも恵まれました。
でも、アピールを話す場や質疑応答で、すぐに考えて話すことが上手く出来ずに落ち込んでいました。
それを見ていたある人が僕の所に来て、「君は何をしているの?僕が君の立場だったら、今からでも全チームの人に話しかけに行って、自分をアピールするけどね」と声をかけてくれました。
その言葉を聞いて、すぐに全チームのオーナーに会いに行き、最終アピールをすることが出来ました。
結果的に「DetonatioN Gaming」にプロゲーマーのお話をもらうことが出来て、本当に嬉しかったですし、その言葉がなかったらプロゲーマーになれていないと思うので、感謝しています。
── 「koo」選手は、なぜプロゲーマーに挑戦しようと思ったんですか?
koo:僕は、2017年の「日本一決定戦」は年齢制限があって出場出来ませんでした。見ているだけではもどかしく、僕もあの場に立ちたいと強く思うようになりました。
2018年は、「プロリーグ」が開催されると発表があり、夢が叶うチャンスが来たと思って挑戦を決めました。
「20勝チャレンジ」をクリアし、「1000人大会」でも上位を取れたので、プロ選手選考会でアピールできる機会をもらえました。
でも、人前に立って話すことに慣れていなかった僕は、質疑応答の時の回答に躓いてしまいました。緊張して何を話していたか覚えていないのですが、失敗したと思いました。
ただ、最後にフリータイムがあって、各チームのオーナーに最後のアピールをするために、話かけに行きました。
そこで最初に話しかけに行ったのが「DetonatioN Gaming」で、話しやすくて良いなと思いました。僕は、「所属するならDetonatioN Gamingかな」と思っていましたね。
── 「koo」選手は、「DetonatioN Gaming」最年少の16歳ということですが、学校との両立は出来ていますか?
koo:僕は、プロゲーマーになることが決まってから、プロゲーマーに専念したいと思い、通信制の高校に編入しました。
もともと人と違った道をいきたい性格なのもあり、今は「クラロワ」中心の生活をしています。
── 「天ぷら」選手は、なぜプロゲーマーに挑戦しようと思ったんですか?
天ぷら:僕は、最初はプロゲーマーになるつもりはありませんでした。でも、プロゲーマー達がすごく楽しそうにプレイしているのを見て、僕もプロゲーマーになりたいと思うようになりました。
そうは言っても、自分から何か行動を起こしたというわけではありませんでした。
なので、「DetonatioN Gaming」から連絡が来るまでは、プロゲーマーになれるとは考えていなかったです。
── ご両親から、プロゲーマーになることは反対されませんでしたか?
天ぷら:最初、父は賛成で、母は反対していましたね。母は「学校は両立して行けるのか」と心配していました。
でも、父が僕と一緒に母の説得をしてくれて、プロゲーマーになることが出来ました。父がプロゲーマーという職業を、前向きに捉えていたことが嬉しかったです。
── プロゲーマーになる前となった後で変化はありますか?
Lewis:僕は生活習慣がガラリと変わりました。
プロゲーマーになる前は、大学が終わった後にカフェで勉強したりすることも多く、外で過ごして家には寝に帰るという生活をしていました。
プロゲーマーになってからは、大学が終わったらすぐに家に帰って「クラロワ」の練習をしたり、分析の時間に使うようになりました。
ピラメキ:僕は、今まで「クラロワ」を遊びでやっていたのですが、プロゲーマーになって良い結果を残さなくてはいけないという緊張感が出てきたと思います。
そのため、「クラロワ」に本気で取り組んでいて、プレイ時間もかなり長くなりました。
koo:僕は、「プロリーグ」が発足するという話を聞いた時に、これは人生を変えるチャンスだと思いました。
プロゲーマーになる前は、くよくよ悩んでいたこともありましたが、プロゲーマーになってからは、自分の好きなことで生活していくという覚悟が出てきて、気持ちの面がガラッと変わったように思います。
天ぷら:僕は、日常生活でプレイヤーネームで呼ばれることが多くなってきたように思います(笑)。
「DetonatioN Gaming」の勝利の方程式!シーズン2躍進へ!

── チームメンバーは初対面でしたか?
Lewis:僕たちは全員初対面でした。
「koo」選手は、プロゲーマーになる前は、別の名前を名乗っていて、とてもイカつい人が来るのではないかと、内心ヒヤヒヤしていました。実際に会ってみると、可愛い子がいたので、拍子抜けしましたね(笑)。
「ピラメキ」選手は、可愛い名前なのに、長身で落ち着いていたので、名前の印象とは随分違いました。最初は、怖かったですね(笑)。
ピラメキ:そんなことないよ(笑)。
僕らは、全員初対面でした。チームメンバーで一緒に行動することが増えてきて、仲も深まっていったので、今ではもうすっかり仲が良くなりましたね!
最初の頃と比べたら、とても良いチームになっていると思います。
koo: 「天ぷら」選手は、以前クランが一緒だったので、その時に話したりしていて、強い選手だと思っていました。
天ぷら:僕は、後から所属したので、とても緊張しました。すでに3人が仲が良い時に所属したので、不安でしたね。
Lewis:「天ぷら」選手には、僕たちには敬語でなくていいと、いつも言っているのですが、なかなか普通に話してくれません。
「koo」選手は、一番年下なのに、年上の僕たちにためらわずに、タメ口で話してきてくれるので、早くこういう関係性になれたら嬉しいですね(笑)。
── チームメンバーの役割を教えてください。
Lewis:「ピラメキ」選手は、1対1の担当で頼れる存在です。
「koo」選手は、よくゲーム内のマルチプレイ※14でうまくいかないプレイを連発することがあり、チーム内では芸人と呼ばれています(笑)。
「天ぷら」選手は、初顔合わせの時に、僕たちと初めて戦って全員に勝っていました。プレイスキルの高い選手が入ってきたので、これから注目の選手になると思っています。
── 「Lewis」選手は、どういうキャラクターですか?
koo:「Lewis」選手は、天然キャラです(笑)。頼りになるところは頼りになるのですが、ところどころで抜けている部分があって、憎めないキャラクターです(笑)。
── シーズン1で、これは上手くいったという場面はありますか?
Lewis:シーズン1の日本戦の最後で、「GameWith」※15に白星を上げたオーダーに手応えを感じました。
Set1が「ピラメキ」選手、Set2が僕と「koo」選手の協力バトル※16というオーダーがしっくりきて、その後の海外プロゲーミングチームとの試合も、このオーダーで勝つことが出来ました。
でも、連戦となると、同じオーダーで戦うのが難しく、2日目の試合ではいつも負けてしまっていたので、課題は残りましたね。
ただ、1試合目については、ほとんどそのオーダーで勝てていたので、勝利の方程式が確立出来たのは、大きな収穫だと思っています。
ピラメキ:僕は、事前に対戦相手の対策をしておくことによって、試合を有利に進められると感じました。
今後も、対戦相手の対策はしっかりしていきたいと考えています。
koo:僕は、1対1では勝てなかった僕のゴーレムデッキ※17が、協力バトルで活かせたことが良かったです。
天ぷら:僕はまだ1試合しか出ていないのですが、その1試合で勝てたことはとても良かったと思います。これでシーズン2に良い流れを作れると思いました。
── ライバルだと思っている、チームや選手はいますか?
Lewis:「プロリーグ」が始まる時は、「PONOS Sports」※18所属の「ライキジョーンズ」選手※19だったのですが、思った以上に差を広げられてしまったと思います。シーズン2では、直接対決が出来る機会があれば、ぜひ勝ちたいなと思っています。
ピラメキ:僕は、同じクランにいる「FAV gaming」※20所属の「焼き鳥」選手※21がライバルだと思っています。実力的には、「焼き鳥」選手のほうが上だとは思っているのですが、プロゲーマーとして同じ立場に立っているので、いつか「プロリーグ」の場で戦って勝ちたいと思っています。
「第18回アジア競技大会」※22の日本代表予選のトーナメントでは、「焼き鳥」選手と戦って、ストレート勝ちをすることが出来ました。ぜひ、次はシーズン2で白星を勝ち取りたいですね!
koo:僕は、全員がライバルです。1人ずつ倒していって、僕が1位になりたいと思っています。
天ぷら:僕は、「GameWith」所属の「KK19212」選手※23がライバルです。もともと仲がいいですし、同じくらいの実力で戦術も似ているので、絶対に勝ちたいですね。
── 「DetonatioN Gaming」をどういうチームにしたいと思っていますか?
Lewis:「天ぷら」選手という新メンバーが入ったことで、1からスタートする気持ちでやっていきたいと思っています。
みんなで話し合いチームの方針を決めて、シーズン2開始までに、調子を整え全員で勝ちにいきたいと思います。
── 「DetonatioN Gaming」のどんなところに注目してもらいたいですか?
Lewis:新しく加入した大型新人の「天ぷら」選手と、シーズン1でずっとプレッシャーを背負いながら1対1を戦い続けてくれた「ピラメキ」選手に、ぜひ注目してもらいたいと思います。
協力バトルでは、僕と「koo」選手がより連携を高めていきたいと思っています。
── プロゲーマーになって、良かったことはありますか?
Lewis:「プロリーグ」で、明確な目標を持って戦っていけることが良かったことです。日常生活ではなかなか味わえない貴重な経験をさせてもらっているので、僕の人生の中で、今が一番充実していると思います。
ピラメキ: 海外に行ったり、海外の強い選手達と顔を合わせて戦うことが出来るので、僕も本当に良い経験が出来ていると思います。
koo:僕は、1人で戦うゲームだったのが、チームメンバーと戦うゲームになったことがすごく良かったと思います。1人でやるよりも、チームとして戦う方が何倍も楽しいですね。
天ぷら:僕も貴重な経験をしていると思っています。
まず、こうしてインタビューを受けていることもそうですし、Supercell社に足を運ぶのも、ただ「クラロワ」を楽しんでいるだけだったら出来ないことなので、良かったことだと思います。
── 逆に、プロゲーマーになって大変だなと思ったことはありますか?
Lewis:僕は、プロゲーマーとして、まだまだ良い結果を残せていないことが大変だと思います。
協力バトルでは、「koo」選手と上位の成績に入ることが出来て良かったですが、1対1では、良い結果を残せなかったことが本当に悔しかったです。
シーズン1は、「ピラメキ」選手に1対1を任せきりだったので、反省していますね。
あとは、監督も大変だと思います。やはり、監督としてもまだまだ器が小さいので、もっとチームメンバーから頼られる存在になりたいですね。
でも、監督としても今までにない経験を積んでいるので、結果的に監督になって良かったと思います。
ピラメキ:僕は、モチベーションの維持が大変だと思っています。僕は時間がある限り、ずっと「クラロワ」をやってしまうタイプなので、連敗するとモチベーションが下がってしまうこともあります。
適度な休憩を取りつつ、集中力を切らさないように練習に取り組んでいきたいです。
koo:僕も1対1で良い結果を残すことが出来なくて、良い結果を残すのは大変だと思いました。
プロゲーマーとして「プロリーグ」に出場するからには、トップを目指したいと考えていたので、トップになれなかったことは悔しいですね。
天ぷら:僕はまだ大変だと思ったことはありません。
強いて挙げるなら、人見知りなので、インタビューなどでの受け答えが大変だと思います(笑)。
── 「クラロワ」を通して、成長したことを教えてください。
Lewis:一番成長したことは、メンタルが強くなったことだと思います。
プロゲーマーになって、嬉しいことや楽しいことだけでなく、苦しいことや辛いこともたくさんあると思います。それらを1つずつ経験してきたことで、確実にメンタルは強くなっていると思います。
ただ、監督としては、まだまだだと思っています。僕がチームメンバーの中で一番落ち込むことも多く、みんなに励ましてもらっていることもあります。もっとチームメンバーを盛り上げられるように、人間的に成長していきたいと思います。
ピラメキ:僕も、メンタル面が相当強化されたと思っています。
特に僕は、1対1に多く出場していました。1人で戦うのは、すごく緊張しました。
でも、試合を重ねるごとに、負けると非常に悔しくて、絶対に次は勝とうと練習に励むようになりました。
koo:僕は、大人の方々から社会人としての礼儀を学びました。
また、細かいことですが、今までは新幹線や飛行機に乗ることがなかったので、乗り方を覚えたことも成長した部分だと思います(笑)。
天ぷら:僕は、プロゲーマーとしてキャリアはまだ短いものの、試合に出場してみて、想像以上にメンタルが鍛えられたと思っています。
── プロゲーマーとして果たす役割は、どんなものだと考えていますか?
Lewis:プロゲーマーは、僕らの試合を見てくれるファンがいることで成り立っていると考えています。見てくれる人たちを興奮させるためにも、一番は白熱した試合を見せて勝つことが重要だと思っています。
勝つことで、応援してくださるファンの皆さんの期待に応えたいと考えています。
ピラメキ:僕も見てくださるファンの方々を楽しませることが、プロゲーマーの役割だと思っています。魅せるプレイをするためにも、練習も頑張っていきたいと思います!
koo:僕は、「日本一決定戦」を見てプロゲーマーになりたいと考えるようになりました。
「プロリーグ」の中でも若い方の僕が、プロゲーマーとして楽しんでいる姿を見せることで、強いけれどまだ年齢制限でプロゲーマーになれない人達が、プロゲーマーになりたいと思えるような、憧れの存在になりたいと思います。
天ぷら:後から所属して生意気なことを言うかもしれませんが、僕はチームメンバーを引っ張って、チームで勝っていけるような選手になりたいと思います。
Lewis:すごく頼もしいですね!
── 将来の夢は?
Lewis:プロゲーマーとしてはいけるところまで頑張りたいですね。
僕にプロゲーマーとしての価値がなくなった時には、公務員になって安定した生活を送り、30歳くらいの頃に結婚をして幸せな家庭を築きたいと思っています。
ピラメキ:僕は、プロゲーマーとして第一線でずっと活躍し続けたいと考えています。
選手として活躍が難しくなったとしても、ゲーム関係の仕事に就いて、ゲームにはずっと関わっていきたいですね。
koo:僕の夢は世界一です。
ゲームの世界では、年齢によって勝てなくなるということも言われています。でも、僕は、年を取っても勝ち続けて、年齢の壁も乗り越えて、勝てるということを証明したいです。
天ぷら:僕は、将来eスポーツの大会企画や運営に携わってみたいです。なので、英語の授業を頑張らないといけないですね。
── 最後に今後の目標を教えてください。
Lewis:シーズン2で優勝をして、世界大会でも優勝を勝ち取りたいと思います!
プロリーグに参戦中のチームインタビュー 一覧
- 「PONOS Sports」インタビュー
- 「FAV gaming」インタビュー
- 「GameWith」所属「アマテラス」選手インタビュー
- 「GameWith」所属「ユイヒイロ」選手インタビュー
- 「GameWith」所属「KK19212」選手インタビュー
- 「GameWith」所属「shun」選手インタビュー
- 「GameWith」所属「ZEROS」選手インタビュー

※1 クラロワリーグ アジア:フィンランドのSupercell社が主催するプロゲーマーのみのリーグ戦。
※2 クラロワ 日本一決定戦:2017年5月から10月にかけて、フィンランドのSupercell社が主催したポイント制の日本人の個人競技と、その上位8名による11月に開催された「決勝」トーナメントのこと。上位2名は「クラロワ 世界一決定戦」に出場した。(「クラロワ 世界一決定戦」は後述)
※3第1回最強クラン決定戦:クラロワ内のクランの最強を決める団体戦。クランについては後述。
※4 トロフィー:勝敗によって振り分けられる出来るポイント。対戦勝てば、トロフィーが増え、負けると減る。
※5 天界:「クラロワ」のゲーム内でトロフィが6400を超えたプレイヤーに贈られる称号のこと。
※6 アリーナシーズン:「クラロワ」内のトロフィーを上げる期間のこと。アリーナシーズンは約1ヶ月間あり、シーズンが終わると、トロフィーのリセットが行われる。
※7 クラロワ 世界一決定戦:2017年12月にフィンランドのSupercell社が主催した各国から集まった16名によるトーナメント戦。日本からは2名が出場した。
※8 RPG:参加者が各自に割り当てられたキャラクターを操作し、架空の状況下で与えられた試練を乗り越えて目的の達成を目指すゲーム。
※9 クラッシュ・オブ・クラン:フィンランドのSupercell社が開発・運営している、オンラインストラテジーゲーム。
※10 クラン:「クラロワ」内の最大50名が入ることが可能なコミュニティ。
※11 20勝チャレンジ:「クラロワ」内のゲームモードの一つ。1000人まで大会に入ることができ、1時間の間に多くポイントを集めた人が勝者となるチャレンジモード。
※12 1000人大会:「クラロワ」内のゲームモードの一つ。1000人まで大会に入ることができ、1時間の間に多くポイントを集めた人が勝者となるチャレンジモード。
※13 梅崎さん:「DetonatioN Gaming」のオーナー。株式会社Sun-Genceの代表取締役社長。
※14 マルチプレイ:「クラロワ」内のゲームモードの一つ。世界中のユーザーと対戦が出来る。
※15 GameWith:株式会社GameWithが運営する日本のプロゲーミングチーム。
※16 協力バトル:「クラロワ」内のゲームモードの一つ。2対2のバトルが出来る。
※17 ゴーレムデッキ:ゴーレムという8コストの地上ユニットを中心としたデッキ。
※18 PONOS Sports:ポノス株式会社が運営する日本のプロゲーミングチーム。
※19 ライキジョーンズ選手:「プロリーグ」で、「PONOS Sports」に所属しているプロゲーマー。
※20 FAV gaming:株式会社Gzブレインが運営する日本のプロゲーミングチーム。
※21 焼き鳥選手:「プロリーグ」で、「FAV gaming」に所属しているプロゲーマー。
※22 第18回アジア競技大会:2018年8月にインドネシア・ジャカルタで開催されるアジア・オリンピック評議会(OCA)主催の大会。
※23 KK19212選手: 「プロリーグ」で、「GameWith」に所属しているプロゲーマー。
ログインするともっとみられますコメントできます